春にお薦めのサプリメント

春は卒業、入社、職場異動と、何かと環境の変化が多い季節。不安や心配から情緒が不安定になったり、ストレスが溜まったりしやすい時期でもありますね。そして、多くの方も苦労されるスギ・ヒノキ花粉の全盛期です!

今回は、そんな春に向けて積極的に摂りたいオススメの栄養素と機能性成分をご紹介します。心と体の調子を整え、元気に春を過ごしましょう!

 


リラックス効果がある成分とは!?


冒頭でお話ししましたが、春は環境の変化が多く、ストレスが溜まりやすく、精神的に落ち着かない時期です。そんな時にお薦めなのが、リラックス効果がある「テアニン」と「GABA」です!

◯テアニン

「テアニン」とは、緑茶に含まれるアミノ酸の一種で旨味成分です。テアニンは、副交感神経を優位にし、興奮を鎮め緊張をやわらげる働きがあり、リラックス効果があると言われています。

テアニンは、特に玉露や抹茶などいわゆる高級茶に多く含まれています。ストレスが溜まった時や落ち着きたい時には、少し奮発してちょっと高めの緑茶を飲んで癒されましょう!

緑茶のカフェインが気になる方はサプリメントでテアニンだけを摂る方法もあります。

◯GABA

「GABAギャバ(γ-アミノ酪酸)」とは、アミノ酸の一種で中枢神経系における神経伝達物質です。

GABAは、発芽玄米に多く含まれています。その他に野菜や果物、発酵食品にも含まれています。

GABAには、ストレス軽減効果、リラックス効果があると言われています。他にもGABAは、高血圧改善、疲労感の軽減、睡眠の改善効果が報告されています。

GABAが配合されているサプリメントや乳製品乳酸菌飲料、チョコレートなども市販されています。ストレス緩和の表示が認められた機能性表示食品もあります。サプリやチョコレートから摂るのもお手軽でいいですね。

 


花粉症にお薦めの成分とは!?


春はスギ・ヒノキ花粉の全盛期! 2〜4月が花粉症のピークと言われています。早めの対策が大切です。花粉の飛散が始まる2週間以上前から医薬品やサプリメントによる予防を開始すると、症状が軽くなると言われています。

花粉症に効くと言われている成分はいくつかありますが、今回は「乳酸菌」と「カテキン」をご紹介したいと思います。

◯乳酸菌

「乳酸菌」とは、発酵によって糖類から乳酸を作り出す性質をもつ微生物のことを指します。ヨーグルトで有名なビフィズス菌も乳酸菌の一種です。

乳酸菌は、ヨーグルト・チーズ・漬物・日本酒など発酵食品に含まれています。乳酸菌は、花粉症の鼻炎症状やくしゃみなどの症状の緩和が確認され、アレルギー対策に期待されています!「目や鼻の不快感を緩和する」表示が認められた機能性表示食品もあります。

花粉の飛散前から継続して摂ることが大切ですので、毎日ヨーグルトなどの乳酸菌食品を摂れるといいですね。ヨーグルトが苦手な方はサプリメントで乳酸菌を摂るのも良いでしょう。

◯カテキン

「カテキン」とは、ポリフェノールの一種で、主にお茶の苦渋味成分です。カテキンには、アレルギー症状を引き起こすヒスタミンの放出を抑え、くしゃみや鼻や目のアレルギー症状を緩和する効果が確認されています。

特にカテキンの中でも「メチル化カテキン」はアレルギー症状を緩和する作用が強いと言われています。

メチル化カテキンは、「べにふうき」「べにふじ」「べにほまれ」という茶の品種に多く含まれています。べにふうきの緑茶は「目や鼻の不快感を緩和する」表示が認められた機能性表示食品もあります。粉末からティーパックまで市販されています。また、べにふうきの緑茶がカプセルや粒になったサプリメントやメチル化カテキンのサプリメントもあります。

花粉の飛散1.5ヶ月前から飲み始めると効果的と言われています。早めの対策が大切ですね。

 


紫外線対策に効果的な栄養素とは!?


春は紫外線が気になる季節。紫外線量は4月〜8月がピークと言われています。肌に大敵の紫外線!早めの対策をして肌を守りましょう。

紫外線対策に効果的なのが「ビタミンC」です!紫外線の刺激を受けると、チロシンというアミノ酸がチロシナーゼという酵素の働きを受けてメラニンという黒い色素になります。

ビタミンCは、チロシナーゼの働きを阻害して、メラニン色素の沈着(しみ)を防ぎます。

ビタミンCは、野菜・果物・じゃが芋などに多く含まれています。野菜では、赤・黄ピーマン、ブロッコリー、カリフラワー、かぶの葉、ゴーヤーに多く含まれています。果物では、キウイフルーツやいちご、オレンジに多く含まれています。

ビタミンCは、1日100mgを摂るのが推奨されています。ビタミンCを摂る目安として、野菜料理は毎食1〜2品、芋類・果物は1日1品揃えられるといいですね!野菜や果物の摂取が少ない時には、サプリメントで補うのもお薦めです。

早めの対策をして、春を快適に過ごしましょう!

管理栄養士

吉岡彩

<学歴>
法政大学文学部卒
女子栄養大学栄養学部卒

<職歴>
・損害保険会社にて事務及び講習会講師業務
(その後女子栄養大学を卒業)
・病院にて管理栄養士として給食管理、集団栄養指導、個人栄養指導など
 栄養管理業務を担当
・健康診断専門のクリニックにて管理栄養士として特定保健指導、栄養相談業務を担当
 (今までの特定栄養保健指導の面談及び継続支援者数962名)

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