色とりどりの野菜の色を知ろう!
野菜の栄養は色と関係があるの?
こどもの頃は苦手だった野菜が大人になるにつれて好きになった方、いませんか。
私はセロリ、ゴーヤ、パクチーのようないわゆるくせもの野菜に病みつきになっています。夏場の冷たい麺類には薬味をたっぷりかけて頂きます。
くせのある野菜は香りや味のインパクトが強いですが、実は栄養成分も豊富。どんな成分があるのか、どんな効能があるのか、知ってみると野菜がもっと好きになれるかも。
今回のテーマは野菜の栄養と色。実は栄養と色には密接な関係があります。
気になる野菜の栄養成分。少し角度を変えて、色の世界から見てみましょう!
色に注目!色に秘めた野菜のパワーとは!?
見るだけで元気がもらえるビタミンカラー。
個人的には派手な色合いの服を好みますが、カラフルな服はこどもに着せて、自分は落ち着いたくすみカラーを選びます。衣類に限らずインテリアや装飾品、日用品など色の選択って生活のあらゆる場面で出てきますよね~。
このように色は注意を引いたり雰囲気を作るだけでなく、デザインをセンスアップするためにとても大事な要素です。
野菜が持つ色にもまた自然界で生き抜くための意思を思わせるパワーを感じます。野菜を色でグループ分けしてあげるとなんと主要成分が一目瞭然。こんな効能がある野菜は何かしら~が簡単に探せます。
カラフルな虹色野菜たちも、地味目な淡色野菜たちには特徴的な働きがあるのです。
では野菜の色と働きの関係を見てみましょう。
色 | 野菜 | 代表的な成分 | 効果・効能 |
赤系 | トマト、スイカ | リコピン | 抗酸化作用、血糖値の抑制 |
パプリカ、とうがらし | カプサイシン | 抗酸化作用、血行促進 | |
オレンジ系 | カボチャ、にんじん | カロテノイド | 抗酸化作用 |
黄系 | たまねぎ、レモン | フラボノイド | 抗酸化作用、高血圧予防 |
とうもろこし | ルテイン | 抗酸化作用 | |
緑系 | ほうれん草、ブロッコリー | クロロフィル | 抗酸化作用、コレステロール調整 |
紫系 | なす、紫キャベツ | アントシアニン | 抗酸化作用、視力低下予防 |
黒系 | ごぼう、じゃがいも | クロロゲン酸 | 血圧調整、血糖調整 |
緑茶 | カテキン | 抗酸化作用、コレステロール調整 | |
白系 | 大根、キャベツ | イソチオアネート | 抗酸化作用、ピロリ菌対策 |
ねぎ、にんにく | 硫化アリル | 抗酸化作用、抗菌効果 |
効果・効能を眺めると抗酸化作用がずらーっと並んでいますね。
抗酸化作用って何よ!!にお答えしましょう。
→人間だれしもが常に体内で酸化酸素を発生させています。酸化酸素は加齢ととも増加し、身体の組織を傷つけて機能を低下させてしまうのです。
抗酸化とは酸化を抑えること。つまり人間の身体がサビることを抑えること。つまりシミしわ、健康上の不調などの老化現象を抑えること、です。
これが野菜をたくさん食べると美容や健康に良いといわれるゆえんですね。
野菜も戦っている?!ファイトケミカルって何?
植物は一旦根っこを下ろしたら、どんなに暑い日でも、水分が足りなくてもその場所から移動することはできません。
そこで身を守るために植物自ら作り出したのが「ファイトケミカル」で、それは「色」や「香り」「味」などとなって表れています。
紫外線や雨風にさらされても移動できない植物は、酸化を防ぐ抗酸化力、抗菌作用を自らもっています。また、害虫や動物から逃げられない植物は、臭いを出して外敵を遠ざける手段を生み出したものもあります。
自らの身を守るために植物が作り出した色素や香り、辛み、苦みなどに含まれる機能性成分が“ファイトケミカル“です。
色とりどりの野菜を食べよう
様々な色の野菜を取り入れた食卓は、食欲がわき気持ちがハッピーになりますね。色のパワーを毎日の食卓で取り入れ、ストレスに負けないからだを作りましょう、