管理栄養士による【サプリ比較レポート】大豆イソフラボン編パート1

大豆イソフラボン(以下イソフラボンと呼びます)は、女性ホルモンであるエストロゲンと似た働きをし、更年期症状の緩和や骨粗しょう症の予防として期待されている成分です。

乳がん予防にも期待され、肌に潤いを持たせる保湿効果や美白効果もあると示唆されています。

女性の健康と美容を守るイソフラボン!気になっている方も多いのではないでしょうか。

そこで、今回イソフラボン入りのサプリメント・食品を実際試して味や飲み込みやすさなどの感想と商品の良い点、気になる点をお伝えします!

近年、注目されている『エクオール』のサプリメントとエクオール検査も試してみました!こちらは【サプリ比較レポート】大豆イソフラボン編 パート2でレポートします♪

エクオールは、イソフラボン(ダイゼイン)が腸内細菌によって変換された成分です。イソフラボンよりエストロゲン活性が強いと言われ期待されています。

始めにサプリメントの種類や注意点(上限値)について触れさせて下さい。

 


イソフラボンサプリメントの種類


 

イソフラボンの吸収を良くしたイソフラボンアグリコン型のサプリメントが多く見られます。

吸収を良くする為に乳酸菌も含まれているものもあります。ザクロエキスなどの成分が含まれている更年期対策用も見かけます。コラーゲンやヒアルロン酸などを含んだ美肌対策用もありました。

サプリメントの形は錠剤からジュレやグミなどがあります。

 


イソフラボンサプリメントの注意点(上限値)


 

サプリメントからのイソフラボンの過剰摂取は乳がんのリスクを高める可能性があると示唆されています。

厚生労働省では大豆イソフラボンの特定保健用食品として、食事に上乗せして摂取する、安全な1日の上限値を30mg(大豆イソフラボンアグリコン換算)と定めています。

特定保健用食品以外のサプリメントは国の審査を受けていない為、過剰摂取に繋がる可能性があります。サプリメントを購入する際には、イソフラボンアグリコンの1日の目安量や1錠の量の確認が必要です。

また、厚生労働省では妊婦、胎児、乳幼児、小児については、大豆イソフラボンのサプリメントは推奨出来ないとされていますのでご注意下さい。

サプリメントを飲む際は上限値をしっかり守り適切に摂取しましょう。

 


実際に摂った感想をお伝えします!


今回は錠剤のイソフラボンサプリとエクオールサプリ、グミサプリ、ソイジョイ、黒糖きなこラテを試してみました。

 

【Dear-Natura 大豆イソフラボン+レッドクローバー】

アサヒグループ食品

1日摂取目安量:1粒

1粒=イソフラボンアグリコン26mg

1粒が約0.8cmの丸い形をした錠剤です。無臭で味なし。小さいので、飲み込みやすかったです!魅力的なのは1日1粒で済むこと。楽で継続しやすい!出張や旅行先に持っていくのに便利ですね!レッドクローバーはヨーロッパでは昔から健康に良いとして飲まれていたハーブです。商品名にしっかり出ているのに、レッドクローバー由来のイソフラボンは1mgしか入っていないのが残念です。大豆由来のイソフラボンが25mgです。多くのイソフラボンのサプリメントに言えますが、食品添加物が入っています。ただ、この商品は香料・着色料・保存料は無添加なので、他のものより少し添加物が少ないのも良い点かもしれません。1日2粒以上飲むと上限値を越えてしまうので、1日1粒の目安量は守りましょう!

Dear-Natura 大豆イソフラボン+レッドクローバー 30粒 約30日分

 

 

【UHAグミサプリ 大豆イソフラボン ザクロ味】

UHA味覚糖

1日摂取目安量:2粒

2粒=イソフラボンアグリコン25mg

四角い形をしています。グミ同士がくっつかなくて、取りやすいです。桃の風味がしますが、これはザクロ粉末でしょうか。果実の味で美味しい!食感や食べやすさは普通のグミと変わらないです。これは美味しいので食べ過ぎに注意です!!サプリメントの過剰摂取は危険です。上限量も決まっているので、1日2粒は守って下さい。2粒中にイソフラボンの他にコラーゲン300mg、ザクロ果実エキス末2mgが入っています。どちらも少量ですが美肌に良い女性に嬉しい成分が入っているのは魅力ですね。

大豆イソフラボン 40粒 約20日分

 

【ソイジョイ カロリーコントロール 80】

大塚製薬

ブルーベリー味、ストロベリー味 1本=イソフラボン10mg

アーモンド&チョコレート味   1本=イソフラボン9mg

1本80kcalに設定されている通常のものより小さいソイジョイを試しました。これは糖尿病の方、血糖値が気になる方にも利用しやすい食品です!糖尿病の食事で活用されている食品交換表の1単位が80kcalなので単位計算しやすく、且つ血糖値が上がりにくい低GI食品となっています。間食にお薦めです!イソフラボンの量は吸収されるイソフラボンアグリコンに変換するとブルーベリー味、ストロベリー味は6.25mg、 アーモンド&チョコレート味は5.63mgになりました。大豆が遺伝子組換えでないと表示があり、安心して食べられます。ブルーベリーとストロベリー味は乾燥されたベリーやブルーベリー又はストロベリーの実が沢山入っており甘酸っぱさもあり、ナッツとの絶妙なマリアージュで美味しい!食感も良く食べ応えがあります。アーモンド&チョコレート味は、しっとりしてブラウニーのような味や食感。アーモンドの味と食感がアクセントになっています。これはもうデザートです。美味しいので継続しやすいですね!食べ過ぎは良くないので間食の視点からみて1日2本以内がお薦めです。

ソイジョイ カロリーコントロール80 9本

 

☆サプリレポートは続きますが、続きは【サプリ比較レポート】大豆イソフラボン編 パート2でお伝えします!ぜひ、ご覧下さい。

管理栄養士

吉岡彩

<学歴>
法政大学文学部卒
女子栄養大学栄養学部卒

<職歴>
・損害保険会社にて事務及び講習会講師業務
(その後女子栄養大学を卒業)
・病院にて管理栄養士として給食管理、集団栄養指導、個人栄養指導など
 栄養管理業務を担当
・健康診断専門のクリニックにて管理栄養士として特定保健指導、栄養相談業務を担当
 (今までの特定栄養保健指導の面談及び継続支援者数962名)

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