大豆イソフラボンとは? 〜大豆のチカラ〜

最近、スーパーでは苺や紅茶味など色々な味の豆乳や大豆をミンチにし、お肉のように炒め物に使用出来るもの、大豆たんぱく質から作られた栄養補助食品などあらゆる大豆製品を見かけます。大豆から作られたヨーグルトまであります。

大豆は既に健康食品としてのイメージが定着していますね。

以前、栄養相談で納豆や豆腐は野菜だと思い、沢山召し上がっている人が結構いました。健康に良いから野菜だと思っていたと皆さんおっしゃっていました。

健康に良いですが、大豆は肉、魚や卵と同じ仲間「たんぱく質食品」です!

大豆は良質なたんぱく質が豊富に含まれています。その他に炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維も含まれています。ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富なのも特徴です。

私たちに必要な栄養が含まれている大豆食品、なんと私たちの体に作用する機能性成分も豊富に含まれています。

その1つである「大豆イソフラボン」に着目し今回お話したいと思います。

 


大豆イソフラボンとは?


 

大豆イソフラボンは大豆の中にわずか0.2〜0.3%しか含まれていない貴重な成分です。大豆胚芽の部分に特に多く含まれています。

大豆イソフラボンはポリフェノールの1種で、フラボノイド群に分類されます。

赤ワインで話題になったポリフェノールです!強い抗酸化作用があり、悪玉コレステロールの酸化を抑制し、動脈硬化を予防すると示唆されています。

そして、この大豆イソフラボン、化学構造が女性ホルモンの「エストロゲン」と似た構造をしていることから、私たちの体内でも「エストロゲン」に似た働きをします。本来のエストロゲンより弱い作用を示します。

エストロゲンは女性に生理をもたらしたり、女性らしい体作りを助け、髪や肌のうるおいを保ちます。さらに、丈夫な骨を維持したり、コレステロールの調整をするなど様々な働きで女性を守ってくれます。

加齢とともにエストロゲンの分泌量が減少すると、やがて更年期や閉経を迎えます。エストロゲンの減少により更年期障害が起きたり、閉経後、骨粗しょう症のリスクが高まります。

その為、エストロゲンの代わりを果たす大豆イソフラボンがエストロゲンの不足を補い、更年期障害を緩和したり、骨粗しょう症を予防すると期待されています。

疫学調査では大豆イソフラボンの摂取が多いと、更年期障害に伴うほてりが軽減すると報告されています。また、乳がんや前立腺がんの危険率を低下させ、がん予防に役立つことが示唆されています。

現在も大豆イソフラボンは生活習慣病予防等、次々と新しい研究が進められています。今後も研究が進むことで、大豆イソフラボンの思わぬ効果が発見されるかもしれません。

 


どんな食品に含まれているの?


 

私たちの体を守ってくれる大豆イソフラボン 、どんな食品に多く含まれているのでしょうか。

冒頭でもお話しましたが、大豆食品に含まれています。

大豆食品は、大豆、豆腐、納豆、豆乳、きなこ、厚揚げ、油揚げ、凍り豆腐(高野豆腐)、味噌、醤油などがあります。

 


どれくらい摂れば良いの?


 

イソフラボンの1日の目安や目標量はありませんが、豆類としての目標量は示されています。

大豆などの豆類の摂取目標は1日100gとされています。

しかし、厚生労働省の「平成30年国民健康・栄養調査」によると、日本人の豆類摂取量は1日当たり平均62.9gとなっています。少し摂取量が増えた時もありますが、長期に見ると豆類の摂取量は減少しているのが現状です。

スーパーなどで売られている大豆製品の量として、納豆1パックが約40〜50g、豆腐1/3丁が約100g、豆乳200mlの1パックが約200gです。

毎日大豆食品を1日1〜2品を目安に摂るようにしましょう。

まずは大豆食品を毎日摂ることを意識して積極的に取り入れましょう。

管理栄養士

吉岡彩

<学歴>
法政大学文学部卒
女子栄養大学栄養学部卒

<職歴>
・損害保険会社にて事務及び講習会講師業務
(その後女子栄養大学を卒業)
・病院にて管理栄養士として給食管理、集団栄養指導、個人栄養指導など
 栄養管理業務を担当
・健康診断専門のクリニックにて管理栄養士として特定保健指導、栄養相談業務を担当
 (今までの特定栄養保健指導の面談及び継続支援者数962名)

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